手湿疹:4つの症状と改善するための対処法・予防法

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手荒れが酷く一向に治らない。もしかしたら手湿疹かも?とお悩みではございませんか?手湿疹は手が触れる様々な刺激によって起こる湿疹でその症状は様々です。特に女性の多く見られる症状で深刻に悩んでいる人も少なくありません。

今日は手湿疹の症状や手湿疹になったときの対処方法、手湿疹の予防方法についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

手湿疹とは?

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手荒れや痒み、発疹、ひび割れといった症状が出ているあなたはもしかしたら手湿疹かもしれません。日々、家事に追われて手湿疹になっても家事を休むことが出来ずにどんどん症状が悪化したり慢性化してお悩みの方も大勢いらっしゃいます。手がボロボロだと外出したときに恥ずかしいので早く治したい!と誰もが思っていることだと思います。

手湿疹とは別名「主婦湿疹」と呼ばれます。毎日、お皿洗いや洗濯などの水仕事をする主婦の方に多く見られる症状のため主婦湿疹とも呼ばれているんです。手には皮脂を作る毛包や皮脂腺がなく、もともと皮脂が少ない状態のため水仕事などで皮脂が奪われることで手湿疹となってしまいます。

水仕事をすることで皮膚表面の皮脂が奪われることで皮膚のバリア機能が低下し、手が乾燥したヒビやあかぎれ、痒み、湿疹といった様々なトラブルの原因となります。

手湿疹の症状

乾燥型

1.カサカサ乾燥

皿洗いなどの水仕事、紙を扱うお仕事、洋服を扱うお仕事は手の表面の皮脂が水、紙、繊維に奪われることで肌がドンドン乾燥していきます。適切な保湿を怠ってるうちに乾燥が進行してしまいます。指先や指の腹、手のひらなどが赤みを帯びて乾燥してきて角層が剥がれ落ちてしまいます。

カサカサ乾燥は後述するひび割れや痒み、角質といった症状の初期症状です。手がカサカサしてきたなと感じたら早めの対処が必要です。

2.亀裂・ひび割れ

手の乾燥が進行してくると手にひび割れ、あかぎれといった症状が出てきます。ひび割れすると水仕事や入浴も辛くなってきますのでひび割れ前に対処しておきたい症状です。一度ひび割れが起きると治るまで時間が掛かってしまいます。

3.痒み

手湿疹の症状の一つとして痒みがあります。乾燥してガサガサしてきたときに痒みを伴う湿疹が出来てしまい、睡眠中など無意識に掻きむしって症状が悪化してしまう恐れがあります。痒みを伴う湿疹が出来る前に対処しておきたい症状です。

湿潤型

4.発疹・水ぶくれ

湿潤型の手湿疹は乾燥型とは症状が異なり、手の発疹や水ぶくれが出来るという特徴があります。発疹や水ぶくれが出ると痒みを伴い、掻いていると水ぶくれが破けて汁が出てきて患部を広げてしまいます。破れた箇所からドンドン乾燥が進んで角層が剥がれ落ちてきてしまいます。

発疹や水ぶくれが出来る手湿疹は一旦治ったと思っても手の状況が改善されていないとまた出てくるため、手湿疹が出てくる原因に対処する必要があります。

このように手湿疹には様々な症状があります。あなたの症状はどの状態でしょうか?次は手湿疹になった場合の対処方法をご紹介します。

手湿疹になったときの対処方法

乾燥型手湿疹の対処方法

乾燥型の手湿疹への対処法は「保湿」です。水仕事などで失われた保湿力を取り戻すためには保湿クリームなどで保湿することがなにより大切です。「症状別ひどい手荒れに効くオススメのハンドクリーム5選」では、手湿疹にも効果的な症状別のハンドクリームをご紹介していますので合わせて読んでみてください。

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参考URL:塗る温泉

塗る温泉は温泉成分がギュッと詰まった保湿力の高いクリームです。美容のために顔にも使うことが出来ますが手湿疹にも使うことが出来ますよ。温泉からあがったあとのように潤いを手に与えることで手湿疹の症状の緩和が期待出来ます。赤ちゃんでも使うことが出来るくらい肌に優しいクリームなので敏感肌の人やヒビやあかぎれのような重たい症状でも使うことが出来ますよ。

手湿疹の方が使うハンドクリームで注意が必要なのが尿素クリームです。尿素クリームは手のゴワつきや角質が出来た手には効果的ですが、長期間使い続けたりまだ軽い症状の人が使うと逆効果になる場合があるので注意が必要です。尿素クリームについては「尿素クリームが効果的な症状と絶対やってはいけない使い方」で詳しくご紹介していますので合わせて読んでみてくださいね。

湿潤型手湿疹の対処方法

湿潤型の手湿疹の場合、乾燥型と対処方法が異なります。湿潤型の方はステロイド外用剤を使用して手湿疹への対処を行います。ステロイド外用剤は保湿クリームと違い、一日に何度も使えるものではないため1日2回朝と晩使用します。手湿疹の炎症が酷い箇所にのみステロイド外用剤を塗布します。ステロイド外用剤は使用方法を必ず守って使うようにしてください。

心配な方は病院へ

手湿疹は放置しておくとどんどん症状が悪化する恐れがあります。また、誤った対処方法を続けることで悪化する恐れもあるので心配な方は医療機関を受診することをオススメします。皮フ科を受診すればあなたの手湿疹の症状に合わせて保湿剤やステロイド剤を処方してくれるため安心して手湿疹を改善することが出来ます。

手湿疹にならないための予防方法

食器洗剤の見直し

手湿疹になる最大の原因として皿洗いが考えられます。水に触れることで皮脂が落ちてしまうとともに食器洗剤も皮脂を落としてしまう大きな要因の一つです。食器についた油汚れを良く落としてくれる食器洗剤ですがあなたの手の油も同時に落としてしまい、手湿疹の原因となります。

 

シャボン玉台所用せっけんは界面活性剤が使われていないため、手に優しく手湿疹に悩んでいる方にオススメの食器洗剤です。手湿疹がまったく良くならなくて悩んでいた方もシャボン玉せっけんに代えたら症状がよくなってきたという方もいらっしゃいますので是非試してみてください。

食器洗いのときは手袋を着用する

 

食器洗いの際に手袋を着用するのも手湿疹に効果的です。水に直接手が触れませんし、ヒビやあかぎれの痛みも軽減することが出来ますよ。毎日同じビニール手袋を使い続けていると手袋の中で雑菌が繁殖して不衛生ですし炎症を起こしてしまうかもしれませんので使い捨ての手袋を使うことをオススメします。

水に触れたあとはすぐに保湿する

手が乾燥しているなと思ったら、水に触ったあとはすぐに保湿することを心掛けてください。手湿疹は乾燥で済んでいるうちは対処しやすいので手の潤いをキープすることで手湿疹の進行を止めることが出来ます。手を洗ったあと、お風呂から上がったあと、水仕事をしたあとは必ず保湿して上げましょう。

お湯ではなくぬるま湯を使う

手を洗うときや皿洗いのときはお湯ではなくぬるま湯を使うように心掛けることも大切です。手の皮脂は35℃以上のお湯を使うと落ちやすくなってしまうので30℃前後のぬるま湯を使うことで手の皮脂が落ちるのを防ぐことが出来ます。冬は特に温かいお湯を使いたくなりますが手湿疹を予防するためにはぬるま湯を使うことをオススメします。

シャンプーやボディーソープなどの見直しも

食器洗剤の見直しは手湿疹予防に効果的だとご紹介しましたが、シャンプーやボディーソープ、ハンドソープにも界面活性剤が使用されているものが多くあなたの手から皮脂を奪ってしまう要因となります。手湿疹を改善するためにはシャンプーなども低刺激のものを選ぶように心掛けてください。

まとめ

手湿疹には乾燥型と湿潤型の2通りの症状があります。乾燥型の方は保湿を、湿潤型の方はステロイド外用剤を使った対処法が必要です。心配な方は皮膚科を受診することをオススメします。

手湿疹は水仕事など、あなたの手の皮脂が少なくなってバリア機能が低下して起こる症状なのでまずはしっかりと日々、保湿することを心掛けてください。食器洗剤を見なおしたり、手袋を活用するなど手湿疹にならないための予防することも大切ですよ。

今日ご紹介した内容を参考にしていただき、手湿疹対策にお役立てください。